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2012
01/21
*Sat*

好去好来の歌

引用長文、見にくくってすみません
どうしたものかと考えたのですが、、とりあえず。
今日の上野先生の万葉講座でお話あった、山上憶良さんの歌。
/の右側が訳文です。
旅立つ人に、旅立ったことがある人に、一緒に読んでもらえたらなと。

好去好来(かうきよかうらい)の歌一首

神代(かみよ)より 言ひ伝(つ)て来(く)らく/神代から言い伝えてきた
そらみつ 大和(やまと)の国は/(そらみつ)大和の国は
皇神(すめかみ)の 厳(いつく)しき国/すめ神々たちも神々しき国
言霊(ことだま)の 幸(さき)はふ国と/言霊の加護ある国と
語り継ぎ 言ひ継がひけり/語り継ぎ、言い継いできた
今の世の 人もことごと/今の世の人ことごとくに
目(ま)の前に 見たり知りたり/まのあたりに、目にも見て知っている
人さはに 満ちてはあれども/人たるものは世に満ち満ちてはいるけれども
高光(たかひか)る 日の大朝廷(おほみかど)/高光る日の朝廷の
神(かむ)ながら 愛(め)での盛りに/神のごとき深慮のままにご寵愛を受けて
天(あめ)の下 奏(まを)したまひし/天下の政にたずさわった
家の子と 選ひたまひて/名家の子としてお選びになられた(あなた)
勅旨(おほみこと)/大命の
<反して、大命(おほみこと)と云ふ>
戴(いただ)き持ちて/降下を受けて
唐(もろこし)の 遠き境(さかひ)に/唐の国の遠き地に
遣(つか)はされ 罷(まか)りいませ/遣わされて旅立たれると・・・
海原(うなはら)の 辺(へ)にも沖にも/海原の辺にも沖にも
神留(かむづ)まり うしはきいます/鎮まってその道を支配したもう
諸(もろもろ)の 大御神(おほみかみ)たち/もろもろの大御神たちが
船舳(ふなのへ)に/船の舳先に立って
<反して、ふなのへにと云(い)ふ>
導(みちび)きまをし/導き申し上げ
天地(あめつち)の 大御神たち/天地の大御神たち
大和の 大国御魂(おほくにみたま)/大和の大国魂の神が
ひさかたの 天(あま)のみ空ゆ/(ひさかたの)大空高くから
天翔(あまがけ)り 見渡したまひ/天翔けて見守りになる!
事終(を)はり 帰らむ日には/官命をお果たしになって帰ろうとするその日には
また更に 大御神たち/またさらに大御神たちが
船舳に 御手(みて)うち掛けて/船の舳先にかの神の手をかけて
墨縄(すみなは)を 延(は)へたるごとく/大工の使う墨縄を打ち引いたかのごとくに
あぢかをし 値嘉(ちか)の岫(さき)より/(あぢかをし)値嘉の崎より
大伴(おほとも)の 三津(みつ)の浜辺(はまび)に/大伴の御津の浜に
直泊(ただは)てに 御船(みふね)は泊(は)てむ/一直線に御船は進んで到着するであろう
つつみなく 幸(さき)くいまして/つつみなくご無事に旅立たれて
はや帰りませ/いち早く帰ってきませ(大使様!)

反歌

大伴の/大伴の
三津の松原/御津の松原を
掻(か)き掃(は)きて/掃いて清めて・・・
我立ち待たむ/我は立って待っていましょう
はや帰りませ/早く帰りませ
難波津(なにはつ)に/難波津に
御船(みふね)泊(は)てぬと/御船が到着したと
聞こえ来(こ)ば/聞いたなら・・・
紐解(ひもと)き放(さ)けて/紐解いて
立ち走(ばし)りせむ/走ってまいります(お帰りになる日まで結んで解くことのなかった紐は、その日は解いて大宴会をばいたしましょう)

天平五年三月一日に、良(ら)の宅(いへ)にして対面し、献(たてまつ)るは三日なり。
山上憶良(やまのうえのおくら)

謹上 大唐大使卿(だいたうだいしきやう)  [記室(きしつ)]
(巻五の894~896)

万葉古代学研究所東京講座1/21上野誠氏「三笠の月」資料より


旅立つ前に訪ねて来た次期遣唐大使に老齢の憶良さんが歌った
はなむけの歌、だそう。
歌と同じ年に亡くなっているところからおそらく、訪問に感激しながらも
病床で力振り絞って「どうぞご無事で」と。

無位無官から42歳で遣唐使に任命され、帰国後貴族となり皇太子の
家庭教師もし、74歳で亡くなったという憶良さんの。
今に遺された言霊語るその歌を聞きながら。
唐に渡るわけでも、船出でもないかもしれないけれど。
(一般庶民だし
故郷を出る(出た)人へ、海の向こうに渡る(渡った)人へ
慣れた場所から動く(動いた)人へ、新しいことが始まる(始まった)人へ
時をまたいで地の子の無事願う、まるで国魂の声のように感じ(潤目

↓こちらの歌も。

天平五年癸酉、遣唐使の船難波を発ちて海に入る時に、親母の子に贈る一首

秋萩を 妻問ふ鹿こそ/秋萩を 妻として鹿は
独り子に 子持てりといへ/独り子しか持たないという
鹿子じもの 我が独り子の/その鹿と同じき わが独り子
草枕 旅にし行けば/その独り子が 旅に出るので・・・
竹玉を しじに貫き垂れ/わたしは 竹の玉を いっぱい通して垂らして祈る
斎瓮に 木綿取り垂でて/わたしは 清らかな甕に 木綿を垂らして祈る
斎ひつつ  我が思ふ我が子/物忌みをして わたしは祈る 我が思う子よ
ま幸くありこそ/無事であれ!と

反歌

旅人の/旅人が
宿りせむ野に/宿を取る野に
霜降らば/もし、霜が降ったなら
我が子羽ぐくめ/我が子を その羽で包んで暖めてやっておくれ
天の鶴群/天高く飛ぶ 鶴たちよ

(巻九の1790・1791)

万葉古代学研究所東京講座1/21上野誠氏「三笠の月」資料より


祈った人がいてそれを遺そうとした人がいて、後に伝わって。
未来の子への祈りとなって、今も生き(活き)てる。
それが万葉集なのだなぁと、まだまだ浅学ながらつくづく。

そして、
憶良さんのもと訪ねた遣唐大使を乗せた一行、遣唐使船ですが。
全4船のうち、流されながらも日本に戻ってこれたのは大使乗せた船と
もう1船。
あとの2船で助かったのは4名だけだとか。
語るも涙の遣唐使、祈るも海渡るも命懸け。
詳しくは奈良博西山先生のコラムが参考に ⇒「はるかに遣唐使を想う

また今日も。
万葉人に泣かされました。

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